春眠暁を覚えず

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春眠不覚暁(春眠暁を覚えず)
とは良く言ったもので、
最近なかなか朝起きられません。

朝ちょっと早めに会社に行って、
電話が鳴らない静かなうちに、
その日の段取りをしてしまうのが好きなのですが、
どうもこの季節は起きられず良くありません(笑)

生物学的にも春はホルモンバランスが狂うため
朝起きられないらしいですが、本当でしょうか?^^;;

それはそうと、
昨日設楽ダム本音トーク第6弾ということで、
群馬県の吾妻川に建設を予定されている
八ッ場(やんば)ダムの建設を追ったルポタージュ「八ッ場ダム」を
書いているルポライター・鈴木郁子さんの話を聞いてきました。

鈴木さんの本はコチラ↓
http://www005.upp.so-net.ne.jp/boso/s0412.htm

八ッ場ダムは利根川上流の吾妻川に
建設を予定されている利水・治水のダムです。
 八ッ場あしたの会http://www.yamba-net.org/


設楽ダムと同じく戦後すぐに計画されて、
今までずるずると引っぱられてきた事や、
貯水量、総工費などかなり似ているダムです。

話を聴いて、驚き腹立たしく思うことが3つあります。

ひとつめは
ここで溜められた水は「誰も使いたくない」と言うことです。

吾妻川は上流に草津温泉があります。
その湯は日本の名湯のひとつですが、
実はこの湯質は酸性です。

その湯が流れ込む吾妻川は、同じく酸性で
飲用に適しているとは言えないそうですが、
何故か「水道水」での利用も含まれている「利水ダム」です。

しかも薬剤(石灰)による中和も検討されているとのこと…

誰が石灰で中和された水を飲みたいのでしょうか?

もちろん酸性の水はコンクリートや金属にも悪いですし、
農業用水にもあまり適していません。

誰も使わない(使えない)水を溜めるダムは、
何のために使われるのでしょうか?


ふたつめは
ダム工事に関係する随意契約の問題です。

随意契約というのは、
予算額が少ない事業や特殊性がある事業について
一般競争入札をせずに仕事を発注できる仕組みです。

もちろん問題の無い事業もありますし、
本当に特殊性があって、その会社しか出来ない仕事もありますが、
一部にその制度を悪用している節も見受けられます。

一時期道路公団などでも問題になった
「ファミリー企業」というヤツです。

環境調査、コンサルティング、設計アドバイスなどの名目で
国土交通省のOBが天下りしている企業に
仕事を回しているのです。

もちろんそういった会社にも真面目な会社もあるでしょうが、
実際の業務は、さらに安い金額で下請けに丸投げし、
中間マージンだけ抜いているケースもかなり見受けられる様です。

設楽ダムに関連した随意契約の中にも、
八ッ場ダムの随意契約の中に名前が挙がっている企業が、
かなり含まれているとのこと…。
※現在設楽ダムで使われている年間予算のうち8億円が随意契約
平成19年度の設楽ダムに関する随意契約はコチラ↓
http://www.cbr.mlit.go.jp/contract/zuikei/sokuryou/h19/shitara.htm

私たちの納めた税金をこんな形で使われていることに
本当に腹が立ちます。


みっつめは、
自分達で壊した自然を、また別の予算を使って「人工の自然」を作り、
子どもを利用して、そこに魚を放流したり、ホタルを放したりして、
あたかも自然に優しい取り組みをしているかのように装うことです。

もちろんそう言った事業は、随意契約で行い
ファミリー企業の環境コンサルティング会社が受けていることは
言うまでもありません(笑)

自然とダム、やエコロジーとダムのようなテーマで
小学生に絵を描かせ、コンクールを行い、
自分達の意図に沿った絵を入選させ
ダムの広報施設で展示する。

そのダム関係者のセンスに薄気味悪いものを感じる、
と同時に、子どもを利用してプロパガンダを行ってまで、
必要のない公共工事を正当化することへの
怒りを感じるのは私だけでしょうか?

ちなみに「春眠不覚暁」のあとは、
「処々聞啼鳥(どこかで鳥が鳴いている)」と続きます。

そんな野鳥のさえずりが聞こえない
悲しい時代が来ないように、
大切な自然を守っていきたいですね。

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私も本音トークに参加しました。
写真に後ろ姿が写っています。
大切な自然を壊してくないです。。。

帰りに関谷酒造さんによって、
はかり売りを2種類買って帰りました。
毎日少しずつ飲んでいます。

ありがとうございます。
頑張っていきましょう。

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このページは、sekiyaが2008年3月24日 09:34に書いたブログ記事です。

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