涼しくなったのはいいけれど

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このところめっきり涼しくなってきました。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますし、
体感的にはすごしやすくて良いのですが…、

自社で栽培している酒米や
徳島や兵庫で栽培してもらっている酒米
のことを考えると
いくら何でも涼しすぎないか、ちょっと心配です。

稲の収穫の目安として、
穂が出てから(出穂)
刈り取り(収穫)までの「積算気温」というのが
大事な指標になります。

品種によって多少違いますが、
早稲(5月上旬頃田植えして9月上中旬に刈り取る米)は900~1000℃・日
晩稲(6月頃田植えをして10月中下旬に刈り取る米)は1000~1100℃・日
が収穫までの積算気温の目安となり、
例としてとても簡単に説明すると
1日の平均気温25℃としたとき
1000℃・日で収穫できる品種の場合
1000÷25=40(日)となり
出穂後40日で刈り取れる計算になります。
(本当はこんな単純ではないのでもっと難しい計算ですが)

これが冷夏で平均気温が低く、
積算気温が足りなくなると
収穫の時期が遅れるだけでなく
未熟な米(青米)が多くなり、収量が落ちたり、
品質が悪くなったりします。

実際に静岡の早稲地域で取れた新米の
検査等級がいつもより悪いそうです。

「米が余って居るんだから
 少しぐらい取れなくても、いーじゃん^^;;」
と言う人もいるかも知れませんが、
品質が下がれば農家の収入も減るし、
使う側もよい米の確保が難しくなったりするため
そんな簡単な問題ではありません。

といっても天候だけはどうにもならないので、
お天道様に祈るだけです。

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このページは、sekiyaが2009年8月28日 10:17に書いたブログ記事です。

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