壁の向こう

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僕は、こんな所に落ちてしまった。

もう少しで手が掛かるところだったのに。

もう戻れない。私の人生がここで終わってしまった。

甑の壁がもう少し低かったなら、その壁を越えて蒸されるはずだったのに。

美味しいお酒になるはずだったのに。

だが、もう僕は、お酒にはしてもらえない・・・・。

何のために三日三晩も削られたのか。

荒川さんが美味しく私をお酒にしてくれる事だけを夢見て、冷たい水にも耐えてきたのに。

誰も僕の事を気にもとめていない・・・・。

このまま黙って土に帰るのか・・・・。荒川

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このページは、ginjohkoubouが2008年1月31日 14:24に書いたブログ記事です。

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