2006年3月アーカイブ

お気に入りのグラスで飲みたい

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蓋を回す、すると果物様の香りが漂いただのお酒とは違うと気づく。
そうこれは、今年の鑑評会専用のお酒である。
他の蔵元さんと戦うために造られた秘密兵器である。現在の私の持ってる技術すべてを使って醸した。
これをきれいなグラスに注ぐ、そうだな、なるべく品のあるしゃれた自分のお気に入りのグラスが良いな。
グラスに注ぐとまた一段と香り立つ。吟醸香と言うが、これは酒の肴を拒む。だから私はこの酒を単独でいただきたい。口に含む・・・・口のなかいっぱいに香りが広がる。
相当辛いがその中にトロリとした甘味が見える。シャープな口ざわり、雑味など皆無、まさに品の良いじゃじゃ馬である。
それでいて最後は何事も無かったように口の中に消える。

これほど良い女はそうはいない。気が強いのもご愛嬌。
この酒は車で言うとレースカーである。乗り手を選ぶし沢山飲む酒でもない、料理とも合うとはいえない。
おいしい料理の前にグラス半分キュッといくとその後のご馳走の味が変わり、その後、お供のいつもの晩酌のお酒も一味違うはず。
ほんとに少量、数十本単位(実際、本当の鑑評会用のお酒は出回らない)だがぜひお試しあれ。
どこかで必ず買えるはず。そう、どこかでね。荒川

裏が見たい?

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報告!(自慢)
県の鑑評会純米吟醸の部 2位入賞しました。よかった・・・
どきどきもんでした。あれだけ皆さんに無理させといて何にも取れませんでしたじゃあ袋叩きにあうところだった。
賞状の表の文章は大して重要では無く、ありきたりな文が並んでいる。
吟醸工房の賞状は裏に意味がある。
私は賞状の裏に製造に携わった人の名前を書いてもらう事にしている。
一見統一性のない、愛嬌のある字が並んでいる、それがいい。
字に個性があるようにこれを書いた人それぞれ個性がある。
それらが集まって一つ小さな課題を乗り越えた。
これから局、全国と賞状がもらえるはず!!(予定)みんな字が巧くなることでしょう。なんてね。荒川

小仕込体験&オーダー近況報告

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3月4日仕込み・・45号・・今低温でひっぱっているところです。
3月5日仕込み・・46号・・味のあるタイプになります。
3月7日仕込み・・48号・・そろそろ上槽になります。
3月11日仕込み・・50号・・良く溶けています。
3月14日仕込み・・51号・・味のあるタイプになります。
3月18日仕込み・・52号・・いたって順調。
3月25日仕込み・・上手く仕込めました。荒川

午前2時の迷い

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なぜ40度で引っ張るのか、41度39度ではダメなのか、はたまた40度では違うのか、
42度まで上げようか、それでどんな酒の違いが出るのか、もう一度手を入れようか、
他のものと温度差は無いか、乾き具合はどうだ、硬くは無いか重くは無いか。
部屋の湿度はこのくらいで良いか、室温はどうだ。荒川

癒し系道路

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これは通勤途中です。
家から吟醸工房へは車で30分かかります。信号も渋滞も無いので快適です。
この日のように雨が降るとカエルが飛び込み自殺をしてきます。
私はそれを避けながら30分で仕事の段取りを考えたり、仕込みの事を考えたりしています。
景色が良いので癒されます。
今日も良い日になりますように。荒川

2月18日仕込み・・39号・・今日まさに今搾り終えました。なかなかいい酒になりました。気に入って貰えると良いんですが。
2月25日仕込み・・42号・・3月24日に上槽決定しました。比較的優等生な感じで経過しました。旨い。
2月25日仕込み・・43号・・3月23日に上槽決定しました。味香りともに申し分ない。惚れ惚れしますよ。
3月4日仕込み・・45号・・すぱっと切れなかなかの優等生、この優等生をこれからいじめて鍛えていきます。お楽しみに。
3月5日仕込み・・46号・・問題発生、予想以上に良い酒になりそう。辛口ラブ。
3月7日仕込み・・48号・・本社の和のように希望されましたが、それ以上です。
3月11日仕込み・・50号・・一回見にこやー。
3月14日仕込み・・51号・・なかなか良く米が溶け味が乗りそう。
荒川

ゆー太の昼寝

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つかれたろ・・・
僕もなんだかとても眠いんだ・・・パ・ト・・ラッ・・・・シュ。

吟醸工房では、昼休みに昼寝をする。
僕が酒造りを始めたときに新潟の職人の皆さんがそうしていたように。

昼寝をしてリフレッシュするとまた午後も元気に働ける。荒川

B型を悪く言わないで!

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職人ってやつぁー道具を大事にしなきゃーなんねー。
いつも磨いてきちっと整理整頓。
道具がなけりゃーおまんまの喰いあげってなもんよ。
ねえB型の荒川杜氏!。荒川

子供たちの成長記録?
2月7日  仕込み35号・・順調に経過し今日上槽します。なかなか良い酒になったと思います。
2月11日 仕込み36号・・すでに上槽しました。辛口の良いお酒になりました。
2月18日 仕込み39号・・きれよく旨くいきそうです。味のりが良いです。
2月25日 仕込み42号・・品温下げはじめているところで、酸が低めです。
2月25日 仕込み43号・・これも品温を下げ始めたところで、骨太な感じになりそうです。
3月4日  仕込み45号・・現在最高温度を維持中です。
3月5日  仕込み46号・・結構良く米が溶け、味が乗りそうです。
3月7日  仕込み48号・・結構良く米が溶け、味が乗りそうです。
3月11日 仕込み50号・・まだ仕込んだばかりで、まだ櫂が重い。これからこれから。

パートナー探し

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酒を味見することをキキ酒すると言う。キキ酒のコメントでお酒のはまり具合が解る。

これは私の独断と偏見です。
はまりレベル1・・うまい、まずいとしか言わない人。でもこれが一番大事。要は旨ければ良いのである。
はまりレベル2・・辛い、甘いとしか言わない人。これは少しお酒が気になり始めた人。お酒の刺激を辛さ           と間違えないよう注意。日本酒度が高くても口当たりが良いと甘く感じます。(例、吟醸工房)
はまりレベル3・・批評しか言わない人。批評を言うのは割りと簡単。酒造関係者にも多い。あまり悪く言わないでね、結構傷つきます。
はまりレベル4・・そのお酒のいい事ばかり言う人。これも割りと簡単。個人的には好き。
はまりレベル5・・そのお酒の長所、短所が的確に言える人。お酒の味には長所が有れば、必ず短所も有ると思います。
はまりレベル6・・長所、短所が的確に言え、その酒の蔵の特徴を踏まえて美味しくお酒を飲める人。

お酒というのは、嗜好品でやはり人によって好みが出てしまう。やはり自分の好きなお酒を自分で探し、それを楽しむのが一番と私は思います。
たくさんの蔵があり、蔵一つ、一つ違う個性がある。どんな杜氏さんも、職人も一生懸命、一番と思って造っています。

願わくば、吟醸工房のお酒を御ひいきに。荒川

爪を立てず

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これは吟醸工房の精米機です。20俵と小さめな物だがなかなか良い精米が出来る。
無事今年の精米が終了しました。

精米について思う。
やはり米になるべく負担を掛けないよう気を使っています。米の負担とは削る分けですから摩擦熱です。
摩擦熱もその日の気温、湿度、米の種類によって変化します。だから私は、その日その瞬間に最適な
精米プログラムをそのつど変化させる必要が有ると思います。

やはり状況によって脱がし方を工夫しないとダメね。愛をもってやさしく。荒川

2月7日仕込み35号・・もう二、三日で上槽出来そうです。きれいなお酒が出来そうです。
2月11日仕込み36号・・今日明日にも上槽します。辛口のお酒が出来ました。
2月14日仕込み37号・・ホワイトデイに搾りたかったが残念3月12日に搾ります。
2月18日仕込み39号・・香りが出てきてこれから引っ張っていきます。
2月25日仕込み42号・・そろそろ温度を下げ始めようと思います。順調です。
2月25日仕込み43号・・そろそろ温度を下げ始めようと思います。順調です。
3月4日仕込み45号・・まだ仕込んだばかりで少しづつ温度を上げていってます。
3月5日仕込み46号・・まだ仕込んだばかりで少しづつ温度を上げていってます。
3月7日仕込み48号・・体験お疲れ様でした。あなた好みの美味しいお酒を造ります。

おいしいお酒はどうつくる?

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稲武のきれいな水ときれいな空気があれば良い酒が出来るにきまっとる。荒川

時間

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酒造りだけに限らず物を造る時は、時間をかけ丁寧に仕事をしなければいけない。
それが大事。
米を甑に置く時も蒸気の抜け具合を良く見て均一に蒸す必要が有る。そうすることによってさばけの良い蒸し米が出来る。荒川

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これは、ここ2ヶ月いや酒造り12年の集大成である。出品酒が出来た。本気で造った。
通常商品も本気で造っているが、出品酒とは少し違う。
出品酒で私は新しいことを模索する。実験する。勉強しなおす。考えを試す。遊ぶ。
これを商品に生かす。
大吟醸、純米大吟醸クラスは、案外原始的に造った方が巧く出来る様だ。
後は、こいつがどれだけ高く跳べるかだ。荒川

口実

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私の朝一の仕事は,櫂突きである。眠い目をこすって櫂を突く。この仕事はなるべく自分でやるようにしている。
自分で櫂を突く事によって、モロミの香りを感じ、櫂突きの抵抗を感じ、色を感じ、泡の出方を感じる。音を感じる。味を感じる。
温度変化も昨日の晩と比べ、それをふまえて品温をどうもって行くか決める。

分析係りの高木田ねーさんを信用してないわけじゃない。
1700ℓのもろみをほんの100CCそこらで判断しようと思うのがそもそも無理がある。
モロミとの会話が完璧に出来れば分析なんていらない。分析の数字だけではお酒は計りきれない。
数値の良いものを造る分けではない。美味しい酒を造る事が、私の使命である。
数字に惑わされる事も良くある。分析せずに完璧に管理できれば、私も一人前の職人。
でもまだまだ、半人前。
とりあえず酒と良く話しをして良く飲むことだ。

飲む口実じゃないよ。荒川

2022年4月

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